呉服千葉さんが来社されました。
千葉さんは愛知県豊橋市で呉服店を経営されています。
お持ちの着物は、すべて高級呉服ばかり。
作家物と呼ばれる一反数百万円の着物を今回は19点も持って来られました。
ホームページにアップするためです。
しかし加賀友禅、京加賀友禅、沖縄紅型(おきなわびんがた)などなど、一同に並べてみますと男だてらに、ほんのり艶っぽくなるような気持ちになりますよ!
なんか言ってる意味が自分でも分からないんですが、酔うようなそんな感じ。
もしかして日本刀なんかを見てて酔っちゃうような感じと同じかもしれません。
日本の伝統職人が魂を入れ込んだ作品というのはそういう「魔」もしくは「間」もっといえば「真」があるのかもしれません。
そうした作品を19点も並べて見られるのは幸運に属することなんでしょう。
ということでみなさんにも少しおすそ分け。
京友禅の辻が花染め。源氏物語に出てくる辻が花という幻の花がモチーフ。有名です。
古布の刺繍振袖。パッチワークのようです。
辻が花の振袖。京友禅です。
水色加賀友禅。東藤岳(とうどうがく)作。きれいでしょ。
お値段は・・・高級車1台分くらいです。
しかしほんと酔いますよ。いい気分になります。
千葉さんはこう言います。
中国製のセット物で着物文化を伝える職人さんたちがどんどん廃業していって寂しい。
着物は親、子、孫と3代も大切に受け継がれていくものだったのが、使い捨て文化になってしまってる。
うちみたいな旧来の伝統着物を取り扱っている店もどんどんなくなっている。
そんなところからインターネットホームページを創りました。
着物がたとえマイノリティになったとしても、全国に本物を求めていらっしゃる方はいるはず。
着物産地と着物職人と、お客様を繋ぐなくてはならない呉服千葉になりますよう、応援させていただいてます。